家財や金品を狙って不正に侵入する空巣犯や泥棒から財産や自身を守る為には、まず泥棒の事を良く知ることが必要です。やみくもに防犯強化を行ったとしても、泥棒に有効でなければただの自己満足に終わってしまうのです。正しく防犯対策を行い、また警戒心を忘れずに持ちましょう。
もしあなたが泥棒だとすると、どのような服装にしますか?やはり目立たない格好が良く、「夜に身を隠せるよう黒い服を着る」と答える方が多いと思われますが、実はそれが落とし穴です。夜であろうと、全身黒ずくめの格好をした人はとても怪しいでしょう。泥棒は念入りに不在かどうかを事前に調べてはいますが、大概が昼間の犯行なのです。昼に怪しまれない格好とは、ジョギング姿・散歩中の近所の人・営業をしているサラリーマン・近くで工事や点検をしている作業員などです。泥棒はこれらの格好をして近隣住民に不審に思われないようにし、あなたの行動時間や不在時間を観察しています。
泥棒の下見は必ずと言っていいほど行われており、服装は上記のようなごく自然な格好をしています。まず見るポイントは、鍵がかかっているかどうかですが、もちろん人の家の玄関をガチャガチャすると言ったことはしません。泥棒の最も多い侵入場所は窓です。窓が入りやすいか、鍵は閉まっているか、を見られていますので鍵を閉める・補助錠を取り付けるといった対策が必須です。また、近所から見えにくい場所に家がある、人通りが少ない、家の周りが乱雑としていて気を抜きやすい人かどうかなども見ています。家周りはきれいにし、見渡しが悪くなる塀や木は適度なくらいに調整しましょう。
また長期不在は泥棒にとって格好のターゲットとなります。ポストに溜まった郵便物、閉めっぱなしのカーテン、干しっぱなしの洗濯もしっかりしまって、親戚や近所の人にも協力してもらうと良いです。
(C) 鍵と防犯辞典 All rights reserved.